生産性が上がる 実践的リモートワークのススメ in KOKUYO MESSE 【ワークショップ開催後レポート】
いつもThink!managementをご訪問いただき、ありがとうございます。 生産性が上がる 実践的リモートワークのススメ in KOKUYO MESSE を2017年7月5日にてワークショップを開催しました。
今回は、ワークショップのメインファシリテーター担当でプロジェクトマネジメントの専門家でもある音羽が、「未来のシゴト」をテーマにしたThink!2050の公開ワークショップで議論のなかで、標高1000mの八ヶ岳(山梨県北杜市)に移住して生産性を上げながらリモートワークを実践する方法について紹介したことがきっかけで、KOKUYO株式会社様から貴重な機会をいただき、開催が実現しました。
未来の”はたらく”姿を想定しながら、今盛り上がりを見せる働き方改革の本質的な部分である”生産性を上げる”現実的な方法を議論する土台として、今回新たに開発したワークショップになります。
当日は非常に多くの方々にお集まりいただきました。 今回来られなかった方に当日の様子をお知らせすることと、お越しいただいた方への感謝の気持ちを込めて、 ワークショップ開催の内容を抜粋してご紹介したいと思います。
リモートワーク実践中!
まずは自己紹介も兼ねて、音羽が最近初めたInstagramで八ヶ岳での暮らしを写真で。
今流行のDIYに挑戦して薪小屋やウッドデッキ作りに挑戦したり、地元の農家さんに教えてもらって野菜つくりを始めた体験談をご紹介。そのなかでも、ホタルを初めて生で見た「じーん」とした感動をどうしても伝えたかったみたいです!
想定される未来の”はたらく”姿を予測する、個人ワークを通じて意見交換!
[個人ワーク] 【予測】未来の“はたらく”姿は、どうなる?思いつく限り、想像してみよう! 常識や制約を一旦忘れ、50年後から逆算する。 自分や組織に関係なく、起きそうな変化を考える。
50年後というとわたしたち自身も生きているかわからないような未来の話しですが、次の子ども達の世代にどんな社会を渡せるか?という視点も考えるきっかけになったようです。
なかには「作業的な事は全部機械やAIが担当すると、考えることを強要されて辛そう」という意見もあり、避けられないけど望ましい未来じゃないという意見を持っている方もいらっしゃるようでした!
スライドは、今一部の大手企業では既に始まっている24時間をフルに使う働き方のご紹介です。
日本は地理的に近く会うことができてしまうので会うことが仕事の一部になっていますが、EUやアメリカ・中国などのアジア圏は地理的にリモートワーク(在宅ワーク含む)しか選択肢がない状況もあり、離れた地点同士でどうやるか?という前提が違いそうです。
育児や介護という消極的なリモートワークだけではなく、相手に会えなくても業務を進められる積極的なリモートワークのスキルが求められる時代が、もうそこまで来ていると言っても言い過ぎではなさそうですね。
コミュニケーションの内容を分類する、個人ワークを通じて意見交換!
[個人ワーク] あなたのシゴトや組織。生産性を高める上で、コミュニケーションの内容を、どう分類すると効果的?
一歩立ち止まって、仕事の中で多くの時間を占めるコミュニケーションについて、分類して考えるワークです。
- 同じ時間帯/同じ空間で、直接会って話すことが必要不可欠な内容 [同期・対面]
- 同じ時間帯/異なる空間(地理的に離れていてもOK)で、直接話しをできれば支障がない内容 [同期・非対面]
- 異なる時間帯/異なる空間(地理的に離れていてもOK)で、同じ時間帯に直接の話しをしなくても支障がない内容 [非同期・非対面]
「できることはリモートワークを取り入れているけど、初対面の時は必ず会うようにしている人物的につながるようにしている」というご意見からは、地理的に離れて一緒に仕事ができる時代を迎えるなかで、人と人が繋がることを大事にしているほっこりしたエピソードに感じました。
会えないからこそ、会う時間を大切にしたいですね!
事例として、マネジメント社の体制を初公開!
誰もが使えるマネジメント理論を土台として、大きく三つの事業と体制のご紹介。
マネジメント・メディアのThink!managementの記事ライティングや都度のミーティングももちろんリモートワークです。また、現在リブランディング/コンセプト再設計を含めたリニューアル中で、このプロジェクトも積極的リモートワークで進めています。
マネジメント・ツールのTIMESLISTは、創業時から4年近くデザイン/システム設計開発を連動させながら、UI/UXを含めたデザインのリニューアルと機能の追加開発を継続しているマネジメント社内の一大プロジェクトです。
それでも積極的リモートワークでプロジェクト運営していて、直接対面してミーティングした回数は今までたったの2回。その2回はプロジェクトの区切りの懇親会とセットなので、会って話すことが目的になっていないことがポイントです。
その秘密は・・・・・ TIMESLISTの設計思想の根底にあるマネジメント理論の中心にある課題管理です!
課題管理を全員ができなくてもプロジェクトマネージャーの音羽がそれぞれのメンバーを支援することで実現しました。会わなくても、リモートワーク中心でもできるんだ!
という一つの事例として参考にしてもらいながら、実際の現場でも取り入れてもらってはたらき方が変わるきっかけになると嬉しいです!
実際に使っているツールについて、個人ワークを通じて意見交換!
[個人ワーク]※当日は、時間が押してしまった関係で、意見交換はできませんでした。 生産性を高めるため、あなたや所属するチームで取り入れているツールを教えてください。 今後取り入れる予定のツールもOKです。 積極的に情報交換しましょう。
上記は、マネジメント社で実際に使っているツール類です。
マネジメント社がツールを利用する以前の軸として大事にしていることは、オンライン・ミーティングも含めて、直接話をするまでに個人個人が徹底的に考えてから相手に話しを依頼するという点です。
アイデアや解決策が出なくてどうしても考えが進まなかったり、手が止まってしまう場合は別として、自分で伝えたいこととその根拠をセットにすることで、自分の時間が短縮されることと同じくらい、相手の時間を奪わないことをとても大事にしています。
ツールの利用=生産性ではないので、そこはお間違えないようにしてくださいね!生産性を上げたい・上げられる考え方があって、その考え方に基づいたツールの選定がとても大切で、ツールから入ると時には逆効果になってしまうこともあります。
ツールを利用する考え方の例として、すぐにできるスケジュール管理の工夫を一部紹介です!
- 成果(物)を先に決めて、時間を確保する。
- 二時間ごとに成果(物)を決めておく。
- 一日に、二つ以上のタスクを同時進行する。
- 会議用の時間はあらかじめ設定しておく。
- 都度会議を開催しない。なるべく週1回の定例だけの会議で集中する。
Web/ITのツールだけではなく、コクヨ株式会社さんからも販売されていてワークショップでよく使用する付箋やスケジュールを書き込む手帳も、考え方と工夫次第で大幅に生産性を上げることができます。
みなさまに御礼!
ご紹介したスライドやワークの内容は一部ではありますが、「生産性とは何か?」を始めとする考え方のベースとなる内容から、すぐに使える実践的な内容まで、みなさまの発言を通じて意識合わせできる良い場を提供できたようにおもっています。
自発的に手を上げて発言してくださった方々、発言がなくても大きくうなずいたりメモや写真を撮ってくださった方々、本当に積極的にみなさまにご参加いただいた雰囲気がとても幸せな時間で、感謝の言葉しかありません。
また、貴重な機会を与えて下さったコクヨ株式会社さま、本当にありがとうございました! 積極的リモートワークのイベントでしたが、同じ場所に集まって参加者同士で意見交換ができたことで、こちらが用意したスライド以上に大きなプラス効果があり、リモートワークと組み合わせて実際に会って対話する大切さも改めて感じられたように思います。
事業を通じてより善い社会を作っていく一員として邁進しますので、ごれからも株式会社マネジメントを引き続き宜しくお願いします。
今後どこかでご縁が繋がり、新しいより善い未来を一緒に作っていけることをワクワクして愉しみにしています!