「プロジェクト○○」「○○プロジェクト」という言葉をよく耳にします。
みなさんは「プロジェクト」について、どんなイメージを持っているでしょうか?

多くの人がまず思い浮かべるのは、古代エジプトのピラミッド建設やアメリカのアポロ計画、また日本の高度経済成長期における新商品開発プロジェクトのように、大規模で、たくさんの苦労と努力と人間ドラマがつまった感動の物語、といったイメージではないかと思います。

「プロジェクト」に欠かせない2つの要素

では、次に挙げるものは「プロジェクト」と言えるでしょうか。

  1. 来年の冬に向けて、こたつの販売促進プランを策定する
  2. 8月31日までに夏休みの宿題を全部終わらせる
  3. カスタマーサポートセンターを24時間体制で滞りなく運営する

答え合わせをする前に、そもそも「プロジェクト」の定義とは何なのか、確認してみましょう。

プロジェクトマネジメントの国際標準とされるPMBOKは「プロジェクト」を以下のように定義しています。

PMIが制定しているPMBOK(第3版)の定義では、「プロジェクトとは、独自の製品、サービス、所産を創造するために実施される有期性の業務である。」とされている。つまり、会社などの通常業務や、継続的な運用管理、あるいは改善活動などは、特に開始と終了が定義されていないため、「プロジェクト」とは呼ばない。ただし、特定の期限までに特定の建築を行う、製品を開発する、システムを構築する、などは個々のプロジェクトになりうる。

プロジェクト – Wikipedia より)

つまり「プロジェクト」には次の2つの要素が必要だと言えるでしょう。

・独自の製品、サービス、所産を創造するために実施される=目的がある

・有期性=期限がある

平たく表現すると、プロジェクトとは「目的を期限内に達成する活動」である、ということではないでしょうか。
プロジェクトとは、「目的を期限内に達成する活動」

 

先に挙げた3つのうち、1には「目的(こたつの販売促進プラン策定)」と「期限(来年の冬)」があります。
また、2にも「目的(夏休みの宿題を全部終わらせる)」と「期限(8月31日までに)」がありますので、この二つは「プロジェクト」である、と言えそうです。

このように、「目的」「期限」をもつ活動は規模の大小にかかわらず「プロジェクト」と呼ぶことができますね。

では、3はどうでしょうか。
「カスタマーサポートセンターを24時間体制で滞りなく運営する」というのは目的にあたりますが、期限がありません。
先ほどの定義に照らし合わせると、3のように期限を定めず継続して行う活動はプロジェクトではなく、「通常業務」や「定常業務」と呼ばれるものです。
ただし、カスタマーセンターの24時間体制の運営が滞りがあり、「来期までに体制を整備する」のように目的(体制整備)と期限(来期までに)を設けた活動に切り出す場合は、プロジェクトと言うことができます。

「プロジェクト」は身の回りにある

「プロジェクト」は大企業や行政が行うものであり、自分には関係の無いこと、と思っていた人が多いかもしれません。
しかし、このように改めて言葉の定義を確認すると、最初に挙げたピラミッド建設やアポロ計画のように大がかりなものはもちろん、仕事のこと、家庭のこと、学校のこと、趣味のことなど、身の回りのささやかな活動にも「プロジェクト」と言えるものがたくさんあることに気がつくのではないでしょうか。

 

まとめ

プロジェクトとは、目的を期限内に達成する活動である