以前お話しした通り、プロジェクトとは、目的を期限内に達成する活動です。

また、「マネジメントってなんだろう?」の記事ではマネジメント対象の最小単位は課題であり、マネジメントは課題管理であるというお話をしました。

この二つのエントリーを読んだみなさんなら、プロジェクトマネジメント=プロジェクトの課題管理だと、ピンとくるのではないでしょうか。

プロジェクトマネジメント=プロジェクトの課題管理?

では、なぜプロジェクトで課題を管理するのでしょう?
プロジェクトには必ず「期限」があるのだから、管理すべきはスケジュールなのではないでしょうか。
税金が使われる行政のプロジェクトならば、予算も見逃せない要素です。
大きなプロジェクトになると関わる人も多く、プロジェクトの体制やコミュニケーションにも気を配る必要があるでしょう。

確かにスケジュールや予算、体制、コミュニケーションなど、プロジェクトを構成する要素は多岐に渡ります。
プロジェクトマネジメントの実質的な国際標準・PMBOK第5版では、プロジェクトを進める上で必要な知識として実に10もの知識エリア(統合、スコープ、タイム、コスト、品質、人的資源、コミュニケーション、リスク、調達、ステークホルダー)が挙げられています。(参考:PMBOK – Wikipedia

プロジェクトの要素を細かく分解することで、より精度の高いマネジメントが可能になるという考え方もあるでしょう。
でも、要素が多く複雑になればなるほど、理解するにも実践するにも時間と労力がかかってしまいますね。

Think! MANAGEMENTでは、プロジェクトマネジメントをできるだけシンプルに整理し直したいと日々考えています。
そして辿り着いたひとつの答えが、課題管理を中心にプロジェクトマネジメントを捉えることです。

課題が残っていると、目的を達成できない

課題とは既に顕在化している解決すべき事象である、ということを、以前の記事でお話ししました。

解決すべき事象が目の前にあるということは、それを一つずつ解決していけば、目的を達成することができる、ということではないでしょうか。
逆に、解決すべき事象が残っている限り、そのプロジェクトは目的を達成することができない、とは言えないでしょうか。

課題と目的達成

ここで、身近なプロジェクト(=目的を期限内に達成する活動)の例を挙げてみましょう。
就職活動中のAさんは、志望する企業の一次面接を受けられることになりました。
ここは是非とも好印象を残し、二次面接に進みたいと考えています。
Aさんの目的と期限は以下の通りです。

<目的>一次面接で好印象を残す

<期限>○月×日(面接当日)

では、目的を期限内に達成するために、解決すべき事象が残っているとしたら、どんなことがありそうでしょうか?

例えば、

  • リクルートスーツのズボンに穴が空いている
  • 志望動機を簡潔に言うことができない
  • 面接会場までの交通手段がわからない

というような事象が分かっていたとしたら、これらは課題でしょうか?
それとも、解決の必要が無い単なる事象でしょうか?

ズボンに穴が空いたままで面接に臨めば、面接官には「身だしなみがなっていない」というイメージを持たれることになりますし、志望動機をとりとめなくダラダラといつまでも話していれば、「考えをまとめるのが下手」という印象を与えてしまいます。
また、面接会場までの交通手段がわからなければ、そもそも面接会場に辿り着くことができません。

重要なことは、これらの事象を期限内に解決しないと「好印象を残す」という目的を達成することができない、という事です。

この例のように、期限内での目的達成のためには課題を全て解決する必要があります。
プロジェクトマネジメントは、課題を一つ一つ確実に解決すること、すなわち「課題管理」と言い換えられると私たちは考えています。

まとめ

プロジェクトマネジメントとは、目的を期限内に達成するために課題を管理することである