前回はマネジメント対象の最小単位は課題であり、マネジメントは課題管理である」というお話をしました。

では、そもそも「課題」とは何でしょう?

「課題」を辞書で引くと、以下のように書いてあります。

 与える、または、与えられる題目や主題。「論文の―」「―図書」
 解決しなければならない問題。果たすべき仕事。「公害対策は今日の大きな―である」「緊急―」
(出典:デジタル大辞泉

マネジメントにおける「課題」は、どちらかといえば「解決しなければならない問題」という意味合いが強いのではないでしょうか?

課題=解決しなければならないこと?

課題について考えるために、ここで例として「解決しなければならない」と言えそうな現実にありそうな事象をいくつか挙げてみます。

  • 今日の夕ご飯はオムレツを作りたいが卵が無い。
  • 最近顔にシミ・シワが増えてきた。
  • 健康診断で「メタボ」と診断されてしまった。
  • 寝坊してしまい、今日これから乗る飛行機に間に合わない。
  • 職場の人手が足りない。
  • 子どもを預けられる場所がない。
  • 国家予算が毎年赤字で黒字化できない。

こうして例を挙げてみると、個人的な小さな事象から個人の外側にある大きい事象まで「解決しなければならない」事象はありとあらゆるところに存在することに気が付きます。

では、次に挙げるような事象はどうでしょうか。

  • オムレツを作るために卵を2つ買ってきたが、作っている途中で床に落としてしまうかもしれない。
  • 今年の夏は紫外線が強いので、顔にシミ・シワが増えるかもしれない。
  • 最近運動していないので、健康診断で「メタボ」と診断されるかもしれない。
  • 明日の朝、飛行機に間に合うように起きられるかどうか自信が無い。
  • もし○○さんがこの職場を辞めたら、人手が足りなくなってしまう。
  • 現在妊娠5か月で、出産後に子どもが1歳になったタイミングで職場復帰したいが、そのタイミングで保育園に空きがあるかどうか心配。
  • 10年後、国家予算が赤字になるかもしれない。

こういった事象も「解決しなければならない」と言うことができますが、先に挙げた例とは大きな違いがあります。
それは、「まだ起きていない」ということです。
起きてしまえば解決するアクションが必要ですが、起きていない状況では、解決するアクションはまだ必要ないわけです。

このように、「解決しなければならない」事象の中にも、すでに起きているものと、まだ起きていないものとがあります。
私たちは、課題とは「解決しなければならない」事象の中でも「すでに起きている(顕在化している)もの」、つまり「現時点で解決の必要があるもの」を指すと考えています。

課題の定義が明らかになると……

これは単に言葉の使い方の問題ではなく、こうして課題の定義を明らかにすることで、「課題」という言葉の意味をきちんと捉えることができます。
意味が明確になれば、日常生活やビジネスの現場においても、何が課題で何が課題でないかの判断基準として適用することが可能になり、数多ある事象に惑わされることなく、解決すべき課題”だけ”を見つけることに繋がります。
ぜひ、課題について良くお話をする人と意識合わせをしてみてください。きっと実りがあると思います。

まとめ

課題とは、すでに顕在化している解決すべき事象である

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