「マネジメント」と聞いて、みなさんはどんなことを思い浮かべるでしょうか。

企業で長年マネジメントに携わっている、マネジメントを仕事にしている、という方もいるでしょう。
また、映画化もされたベストセラー『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(ダイヤモンド社)のブームで初めて「マネジメント」という言葉を意識した、という方も多いかもしれません。

マネジメントについて調べてみた

そもそも、「マネジメント」とは一体何でしょうか?

Wikipediaで「マネジメント」と検索すると、「経営管理論」のページに転送されます。

経営管理論(けいえいかんりろん、英語:business management、management administration)は、組織・団体(主に企業)の管理についての実践的な技法(経営管理)の確立を目指す学問であり、経営学を構成する分野の一つ。 20世紀初頭、科学的管理法を提唱し、「経営学の父」と呼ばれたフレデリック・テイラーがその始まりとされており、また「管理原則(管理過程論)の父」と呼ばれたアンリ・ファヨールによる研究により、学問として成立。その後、主にアメリカで研究が発展した。
経営管理論 – Wikipedia より)

また、「マネジメント」という言葉の語源については以下のように書かれています。

経営管理すなわち「マネジメント」の由来は「手」を意味するラテン語「manus」であり、もともと何かをモノを扱うという意味である。その名残として馬を扱う乗馬学校の練習場や調馬場を指す言葉として「マネージュ」が国際的に使われいる。すなわちマネジメントには行き届いた管理、つまりすべての資源、とくに資金を効率的かつ効果的に使うという含みがある。またマネジメントの概念は、はるか昔からあるリーダーシップの概念と違って科学の時代に生まれ育ち、システムに対する信頼、特にシステムを導入して維持する能力と、財政を管理して統御する能力が高く、ビジネスには不可欠である。
経営管理論 – Wikipedia より)

一般的に、「マネジメント」=「経営管理」と認識されているようです。

マネジメントは何を管理する?

では、経営管理とは具体的に何をすることでしょうか?
人を管理すること、売上やコストなど予算を管理すること、商品やサービスを管理すること、それらを含めて総合的に管理することなど、人それぞれ違った色々な解釈がありそうです。

考えやすくするために、少し抽象化した視点で考えると、マネジメントで管理したいのは、人でしょうか?
物でしょうか?
お金でしょうか?
それとも、その他の何かでしょうか?

マネジメントは「課題」を管理する

Think! MANAGEMENT.では、管理する対象は“課題となる事象”という答えにたどり着きました。
経営管理とは何をすることか? に答えるのであれば、課題を管理すること、と言えるわけです。

ここで、現実にある事例に当てはめてみます。

たとえば、お客さんが思うように入らず、売上が伸び悩んでいるレストラン。
ここ数カ月赤字が続いていて、この状況が続けばいずれ潰れてしまいそうです。

一般的な経営管理という視点で見れば、人を管理する、物を管理する、お金を管理することでレストランが潰れないように経営管理すると言えます。
間違いではないのですが、どうも焦点がぼんやりしてしまうような感じがします。

これを、課題となる事象で管理してみると、

1.周囲のオフィス街から客が来ない。
2.30代のサラリーマンが喜ぶメニューがない。
3.残業代が出せない。

より焦点がはっきりとして、問題解決の糸口がつかめそうな感触がありますね。

ちなみに、上に挙げた課題は

1.人の視点(顧客・従業員)
2.物の視点
3.お金の視点

とも言い換えることができるのではないでしょうか?

マネジメントとは課題の管理

このように、課題を管理することで、問題を解決するために何をすればよいのかが明確になるのです。

まとめ

マネジメント対象の最小単位は課題であり、マネジメントとは課題管理である

わたしたちの理解は、みなさんの考えや経験と照らしてみて納得感があるでしょうか?
マネジメントを経営管理ではなく、課題管理と理解することの利点は、経営だけでなく経営に当てはまらない行政や公共組織・NPO活動にも当てはめられることです。
みなさんは、「マネジメント」についてどう理解されているでしょうか?
色んな意見を踏まえて、「マネジメント」というふんわりした言葉の輪郭を明らかにして、合意形成ができると良いですね。

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