「考える」ってよく使う言葉だけど、一体何をしたら、考えたことになるんだろう?
マネジメントの要素を一つ一つ紐解いて、みなさんと一緒に考えることを繰り返し学び合う場が、Think! management.です。
「人間は考える葦である」というパスカルの有名な言葉もある通り、「考える」ということは、人間に備わったとても大切な能力です。
では、そもそも「考える」とは、一体何をすることなのでしょうか? まずは辞書を引いてみることにしましょう。
1 知識や経験などに基づいて、筋道を立てて頭を働かせる。2 関係する事柄や事情について、あれこれと思いをめぐらす。3 工夫する。工夫してつくり出す。4 問いただして事実を明らかにする。取り調べて罰する。5 占う。占いの結果を判断・解釈する。(デジタル大辞泉より)
「考える」ために必要なこと
“問い”と“答え”が揃っていても……
また、「源頼朝が鎌倉に幕府を開いたのは西暦何年?」という問題がテストで出された時。 「1192年」と即答できる人が多いのではないでしょうか。 これは、多くの人が「いいくに(1192)作ろう鎌倉幕府」の語呂合わせで覚えているためです。
この場合も、「検索して調べた」「電卓で計算した」「暗記した」「答えた」と言えますが、「考えた」とは少し言い過ぎのように思います。
とはいえ「考えていない」とも言えませんが、単純に“問い”と“答え”があるだけではなく、「考える」「考えた」というにはどんな要素が必王なのかもう少し深堀する必要がありそうです。
善い“答え”を、導き出すのはどんな“問い”なのか
“問い”があっても、“答え”が出ない場合もあります。
たとえば、「世界中の人が幸せになれるか?」という問いに、あなたはすぐに答えられるでしょうか?大事な”問い”ですが、あまりに壮大なテーマの”問い”で、答えるのは難しいそうですね。
また、東京から大阪までの移動にどれくらい時間がかかるのかを知りたい時に、「徒歩で行くとどれくらいかかるのか?」という問いを立ててしまうと、考える訓練にはなりますが、現実的に知りたい答えを得られるには少し時間がかかりそうです。
この長距離を歩くことは現実的ではないので、この場合は「新幹線でいくとどれくらい時間がかかるのか?」「飛行機を使うとどれくらい時間がかかるのか?」といった問いを立てる方がより善い”答え”を得られます。
立てた問いが壮大すぎる場合も、的外れな場合も、求める”答え”を導き出すのは難しそうです。
「考える」ための大切なポイントは、求める“答え”を導き出すために、その場に最も適したより善い“問い”を立てることである、と言えます。
「考える」とは、その時、その場に適した、より善い“問い”を立てること
私たちは学校教育の過程で、問題集を解く宿題やテストなど“問い”があらかじめ用意された場面が当たり前に多すぎたため、“答え”を調べたり、暗記したりすることには慣れていても、自分で一から“問い”を立てることには、あまり慣れていないように思います。
しかし、ここまでいろんな視点から探ってみた結果、「考える」ことの本質は、“問い”を立てることにあります。
Think! management.は「考える」ことが土台にあります。つまり、「マネジメントとは何か?」「課題とは何か?」と常に”問い”を探し、そしてその問いの”答え”を探ることです。
答える価値があるより善い”問い”を探し、私たちなりに考えて、一番納得できると思った問いの”答え”をご紹介していますが、みなさんと一緒に考えた結果、より納得のできる”答え”が見つかったとしたら、これほど嬉しいことはありません。
ぜひ、このサイトの”問い”をもとに、みなさんが考えたことコメント欄やお問い合わせを通じてお聴かせください。
まとめ
「考える」とは、
その時、その場に適した、求める答えを導き出す、より善い“問い”を作ることである
作ったより善い”問い”から、より善い”答え”を導き出すことである
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