Think! MANAGEMENT.では、マネジメントの要素を一つ一つ紐解いて、みなさんと一緒に考えることを繰り返してきたいと思っています。
「人間は考える葦である」というパスカルの有名な言葉もある通り、「考える」ということは、人間に備わったとても大切な能力です。

では、そもそも「考える」とは、一体どういうことなのでしょうか?
まずは辞書を引いてみることにしましょう。

 知識や経験などに基づいて、筋道を立てて頭を働かせる。
 関係する事柄や事情について、あれこれと思いをめぐらす。
 工夫する。工夫してつくり出す。
 問いただして事実を明らかにする。取り調べて罰する。
 占う。占いの結果を判断・解釈する。
考えるとは、頭を働かせること、思いをめぐらせること、工夫すること、といったことが書いてあります。
では、「考える」と、「思う」「感じる」といったこととは、一体どこが異なるのでしょう?

 

「考える」ために必要なこと

たとえば、酢豚を食べている時に、ある人は「おいしいなぁ」と思う、感じる。
一方で、他のある人は「おいしいなぁ。隠し味に何が入っているんだろう?」と考える。
この二つの差はなんでしょう?

「思う、感じる」と「考える」の違いは、“問い”があるかどうかだと言うことができるのではないでしょうか。
この例の場合は、「隠し味に何が入っているんだろう?」というのが“問い”です。
一方で「おいしいなぁ」というのは、感想や印象であり、“問い”ではありませんよね。

では、何のために“問い”があるのでしょうか?
先に挙げた例で考えてみましょう。
「隠し味に何が入っているんだろう?」という“問い”は、「隠し味は○○である」という“答え”を導き出すためにありました。
“問い”の目的は、“答え”を引き出すこと、だと言えそうです。
では、“問い”と“答え”だけがあれば、それは「考える」「考えた」と言えるのでしょうか?

 

“問い”と“答え”が揃っていても……

わからないことや思い出せないことがあったとき、簡単な事柄ならネットで検索すれば答えにたどり着くことができます。
また、電卓に計算式を打ち込むと、すぐに答えが出てきます。
これは「検索して調べた」「電卓で計算した」と言うことはできても、「考えた」と言うことはできませんよね。

また、「源頼朝が鎌倉に幕府を開いたのは西暦何年?」という問題がテストで出された時。
「1192年」と即答できる人が多いのではないでしょうか。
これは、多くの人が「いいくに(1192)作ろう鎌倉幕府」の語呂合わせで覚えているためです。
この場合も、「暗記していた」「答えた」を言うことはできますが、「考えた」と言えるかというと、少しひっかかるのではないでしょうか。

どうやら「考える」ために必要な要素は、単純に“問い”と“答え”があればよい、というわけではなさそうです。

“答え”を引き出すのはどんな“問い”なのか

“問い”があっても、“答え”が出ない場合もあります。
たとえば、「世界中の人が幸せになるにはどうしたらよいか?」という問いに、あなたはすぐに答えられるでしょうか?
あまりに漠然としていて大きな問いかけには、答えるのが難しいこともありますね。

また、東京から大阪までの移動にどれくらい時間がかかるのかを知りたい時に、「徒歩で行くとどれくらいかかるのか?」という問いを立てて、知りたい答えにたどり着くことができるでしょうか?
これだけの長距離を歩くことは現実的ではないので、この場合は「新幹線でいくとどれくらいかかるのか」「飛行機を使うとどれくらいかかるのか」といった問いかけの方が有効ではないでしょうか。
このように、立てた問いが的外れな場合にも、正しい答えにたどりつくのは難しそうです。

いつまでも答えが出ないことに頭を使うのは、「考える」というよりも「悩む」なのではないでしょうか。

まとめると、「考える」ための大切なポイントは、求める“答え”を引き出すのにふさわしい“問い”を立てることである、と言えるのではないでしょうか。

「考える」とは、筋の良い“問い”を立てること

私たちは学校教育の過程で、問題集を解く宿題やテストなど“問い”があらかじめ用意された場面が当たり前だったため、“答え”を調べたり、暗記したりすることには慣れていても、自分で一から“問い”を立てることには、あまり慣れていないように思います。
しかし、ここまで述べたように、「考える」ことの本質は、“問い”を立てることにあるのではないでしょうか。

Think! MANAGEMENT.の基本は「考える」こと。
つまり、「マネジメントとは何か?」「課題とは何か?」と常に問いを立て、その答えを探すことです。
このブログでは、問いに対して、私たちなりに考えて、一番納得できると思った答えをご紹介していますが、みなさんと一緒に考えた結果、より納得のできる答えが見つかったとしたら、これほど嬉しいことはありません。
ぜひ、このサイトの問いかけをもとに、みなさんが考えたことをお聞かせください。

まとめ

「考える」とは、求める答えを引き出すための、最良の“問い”を作ることである